日本相撲協会は18日、東京・両国国技館で理事会を開き、11月の九州場所中に急逝した北の湖理事長(享年62=本名・小畑敏満)の後任に、理事長代行を務めていた八角事業部長(52=元横綱北勝海)を互選した。来年1月下旬に役員候補の改選が予定されており、任期は新体制が発足する3月の春場所後まで。

 一問一答は次のとおり。

 -新理事長に就任して

 「責任の重さをあらためて感じている」

 -北の湖前理事長は「土俵の充実」を訴えてきた

 「北の湖理事長の思いを後世に残していかなければならない。相撲は伝統文化。広く国民の皆さまに愛される競技でなければならないと思っている」

 -日本人力士、横綱が誕生していない

 「外国出身だろうが日本出身だろうが、相撲協会に入れば力士。切磋琢磨(せっさたくま)して、日本出身力士が頑張ってほしい」

 -北の湖前理事長から一番学んだこと

 「力士を信じる。力士あっての相撲界という部分」

 -力士への環境づくりで公傷制度復活の考えは

 「そういう考えはない。国技館の中にリハビリセンターを造るとか、スポーツをしている人も治るという施設ができれば。ただ、短期では難しい。理想はあるが、まだ具体的ではない」