2度目のかど番で大相撲名古屋場所(7月10日初日、愛知県体育館)を迎える大関照ノ富士(24=伊勢ケ浜)が6月30日、宿舎を構える名古屋市瑞穂区内の部屋で、稽古を行った。

 前日には38度の発熱があり、この日の稽古中も、故障を抱えテープを巻いている左膝に、さらにテーピングを施してもらうなど、万全とはいえない様子。それでも幕下以下の若い衆と9番をこなした後、宝富士、誉富士の関取衆と稽古。途中で膝の踏ん張りがきかないのか、誉富士に3連敗するシーンもあったが、合計16番とって11勝5敗と稽古始めの時期としては、まずまずの出来だった。

 夏場所は2勝13敗と歴史的大敗を喫したが、かど番脱出を最低目標にする名古屋場所に向けて心に期す思いを、笑いながらも「倍返しだ!」の言葉に込めた。左膝は「残したときにまだ痛かった」。猛暑の名古屋場所は体調管理も鍵を握るが「寝るときはクーラーを1時間ぐらいつけて(タイマーで消して)寝る。朝、起きたときに汗をかいていた方が気持ちいいからね」と万全を期す。