大相撲の西前頭3枚目逸ノ城(23=湊)が、11日初日の秋場所(東京・両国国技館)を休場する可能性が出てきた。

 4日、埼玉・川口市の部屋の稽古場に姿はなく、湊親方(元前頭湊富士)は「腰痛です。本人は出ようと思っているが、無理はできない。(出場は)微妙な状況」と説明した。

 発症したのは8月25日の平塚巡業だった。四股を踏む際に痛め、翌日から夏巡業を離脱。一時は歩行も困難な状態で、大阪の整骨院に出向くなど治療を続けているが、稽古再開のめどは立っていない。鳥取城北高時代から腰痛はあったが、今回は痛みが最もひどいという。

 体重200キロを超える巨漢だけに、強行出場すれば悪化を招く危険性もある。湊親方は「取組編成会議(9日)の前日まで様子を見て、どうなるか」と話し、ギリギリまで体調を見極めて結論を出す予定も、状況は厳しい。休場となれば14年初場所の幕下付け出しデビュー後、初になる。