AKB48グループ総監督の高橋みなみが、24歳の誕生日を迎えた8日、東京・台場のZepp TOKYOでソロコンサートを行った。

 昨年8月にAKB48グループの夏祭りイベント内で単独ステージに立ったことはあったが、ソロコンサートの開催は初めて。バンドの生演奏をバックに、デビューシングル「Jane Doe」や、あこがれの中森明菜の「少女A」など20曲を熱唱した。アンコールでは、2枚目シングル「孤独は傷つかない」を2度、披露する大サービスぶりだった。

 前日は緊張のあまり、睡眠も浅かったという。開演前には「今までにない緊張で、手足がしびれてます」と打ち明けた。それでも、ステージが始まると、ピンクのサイリウムが振られる客席に向け、元気に声を張り上げた。「AKB48のコンサートでは絶対に(歌う順番が)回ってこない」とあきらめかけていた、HKT48指原莉乃の「それでも好きだよ」も披露。「これは(歌っては)だめだろう。恥ずかしい。もう歌わない」と顔を赤らめた。「AKB48としての最後の1年は、あっという間だと思う。いろんなことが最後になっていくのかな」と、しんみりする場面もあった。

 コンサート中盤には、卒業生の前田敦子(23)のソロ曲「右肩」を歌った。過去にミニライブで歌い、感動のあまり泣いてしまった楽曲だった。「今日は泣きません。リベンジです」。無事に歌いきると、前田から「やらなきゃいけないことはたくさんあるけど、1人になってから、ソロ歌手が夢なんだから、今日は楽しんで」とボイスメッセージが届き、バースデーケーキが差し入れられた。ファンからはバースデーソングで祝福された高橋は、「こんなふうにお祝いしてもらえてうれしい。23歳の1年は大きな決断したりしたけど、ほんとに驚かせたけど…」と声を詰まらせた。

 24歳の1年は、AKB48の一員として最後の年となる。「最後だからさ、総監督とか関係ないよね。みんなと一緒に1位を取りたい。最後、見せつけてやろうぜ!」と、選抜総選挙(6月6日開票、福岡・ヤフオク!ドーム)でのトップ当選を初めて宣言し、会場を沸かせていた。