高橋みなみ(25)のAKB48卒業から一夜明けた9日、残された同グループ1期生の峯岸みなみ(23)小嶋陽菜(27)はそれぞれファンの前に姿を見せ、笑顔を見せた。峯岸は都内で主演映画「女子高」の公開初日舞台あいさつに立ち、小嶋は都内で開催されたファッションイベント「ガールズアワード」にゲスト参加し、司会を務めた高橋とイベントを盛り上げた。

 峯岸は、ちゃっかりと高橋のスピーチを“拝借”してファンを喜ばせた。出演女優8人を代表して、「全員で一生懸命作ったので、皆さんの心に響かなければ、努力も報われないのと一緒。この映画で『努力は必ず報われる』ということを証明してみせたい」とあいさつ。「努力は必ず報われる」とは、高橋が選抜総選挙イベントで語った言葉で、ファンの間で名スピーチと言われている。前日8日の高橋の卒業公演では泣きじゃくっていたが、この日は一転、しゃれのきいたあいさつで笑いを誘った。

 それでも心に寂しさは残っている。映画は、高校同級生の7年ぶりの再会を機に物語が始まるミステリー。「7年前の自分に言いたいこと」と聞かれ、「同期がどんどんやめて、自分が残りの1人になるかも知れないということは、まったく想像できなかったので『そうなるかもよ』と言いたい」と答えた。さらに「小嶋さんもいつ卒業するか分からないので、7年前から人生設計を考えていたら、残らなかったのかもしれませんね」と続けた。

 峯岸と同様、卒業公演で号泣した小嶋もこの日は笑顔を見せた。「ガールズアワード」にゲストとして登場し、司会の高橋とさっそく共演。出番は写真共有アプリ「インスタグラム」をアピールするコーナー。スマホを手に写真を撮り、天真らんまんにランウエーを歩くと「卒業して、いつか共演できたらと思っていたのに、まさか次の日とは」と高橋と笑い合った。

 またこの日は、競馬で万馬券を的中させたことをツイッターで明かした。3連単ボックス買いで中山9R「野島崎特別」の3連単5万4830円を当て、ツイッターに「(高橋の)お誕生日プレゼント探しに行こうかな」と投稿した。

 高橋の卒業で、AKB48の1期生は峯岸と小嶋の2人となった。卒業公演でも高橋に「心残りは同期の2人を置いて卒業すること」と言われ、あらためて存在がクローズアップされた。高橋とは派生ユニット「ノースリーブス」としても活動した。メンバーやスタッフのメッセージなどを集めた「卒業アルバム」を作成して手渡し、感激させたという。盟友を涙で見送った2人が今後どのような活躍を見せるのか、ファンは注目している。【大友陽平】