早大政経学部2年のAKB48仲俣汐里(19)が今日13日に経済本「AKB48でもわかる経済の教科書」(青志社刊)を出版する。仲俣は刷り上がったばかりの新刊を携えて、日刊スポーツに来社。独占インタビューに応じた。

 デビュー2年とキャリアも浅く、6日の第4回AKB48選抜総選挙では、64位の圏外に終わった。だが、落ち込んではいない。この本の存在があるからだ。

 出版のきっかけは、秋元康総合プロデューサー(56)の提案だった。2月、インターネット交流サイトのグーグルプラスで「業務連絡。仲俣!

 AKBでもわかる経済入門の本を出そう。仲俣が歌手志望なのは知っているが、いろいろやってみるのは、無駄じゃない」と呼び掛けた。「高校時代から、ずっと経済に興味があった」という仲俣には、巡ってきたチャンスの順番。すぐに経済評論家の菅下清広氏からレッスンを受け、その感想を仲俣が項目別に記す形式で194ページに構成した。

 仲俣

 実際に本になると、すごく読みやすいし、私のイラストもいっぱい使われてて、うれしいです。本の中では「景気、デフレ、GDP、株価、金利、為替、BRICs」について、分かりやすく紹介してます。メンバーは「経済とか難しそう…」って、まゆをひそめてるんですが、これなら絶対におもしろがって読んでもらえるはずです。

 仲俣はこの知識を生かし、経済ニュース番組のコメンテーターや司会に意欲を示している。編集担当は「さすがはアイドルでいながら私大の雄、早大政経学部の学生。素晴らしい理解力でした。こんな才能の子が総選挙の圏外にもいるから、AKB48グループはおもしろい」と、興奮気味に話した。【瀬津真也】

 ◆仲俣汐里(なかまた・しおり)1992年(平4)7月25日、スイス生まれ。愛称「なかまったー」。10年、10期オーディションに合格。11年、チーム4に昇格。好きな四字熟語は「不言実行」。血液型A。