親子愛を描いた映画「ぼくとママの黄色い自転車」(河野圭太監督、8月22日公開)の完成披露試写会が東京・新宿バルト9で行われ、出演者の鈴木京香(40)阿部サダヲ(39)武井証(11)が舞台あいさつに立った。鈴木は、記憶を失う病を患い、愛するがゆえに子どもの前から姿を消すことを選択する母親を演じた。「演技をする仕事をしているとつい、病気の恐ろしさ、症状を考えてしまいがちなのですが、怖さを演じるよりも、子どもを愛しているという気持ちを感じながら演じました」と撮影を振り返った。

 夫を演じた阿部は「自分も子どもがいる親でもあるので(演じながら)ドキドキしました」と話した。映画やテレビで演じる人物はエキセントリックな役柄が多いが今回はごく普通の父親。「普段は普通ですから地でできましたよ」。