日本のイルカ漁を批判した米映画「ザ・コーヴ(入り江)」(ルイ・シホヨス監督)が3日、横浜市と東京・渋谷の映画館で、それぞれ初日の上映をスタートした。横浜の映画館には、国内外から報道陣が多数訪れたものの特に混乱もなく、午前10時から無事に1回目の上映が始まった。

 ところが、渋谷の映画館には、上映に反対する団体が駆けつけて抗議活動を行い、警察らと小競り合いを起こした。その中で1名が顔面を殴られ、出血するなど、映画館周辺は一時混乱した。団体が別の場所で抗議活動をするため、約30分で立ち去った後は観客も集まりだし、午後1時からの1回目の上映は、満席となる盛況ぶりだった。