俳優小栗旬(25)主演映画「クローズZERO2」(三池崇史監督、来年公開)がこのほど撮了した。茨城県土浦市で行われた撮影では、小栗は149人を相手にするクライマックスのケンカシーンに挑んだ。小栗演じる滝谷源治が鈴蘭高校を卒業するのと同時に、小栗も2作出演したシリーズを卒業。「ドリームチームだった。燃え尽きるつもりでやった」と悔いはない。

 重さ1キロ弱、つま先に鉄が入ったブーツをはいた小栗が、たった1人でライバル校鳳仙学園の149人と対峙(たいじ)した。滝谷が乗り込むシーンだ。小栗が全速力で走り、頭をそり上げた集団が襲いかかる。スタッフやほかのキャストから「怖ぇ~」「すげぇ」という声が上がる。角度や距離を変えて何度も何度も撮影するが、小栗のテンションは変わらない。結局、このシーンの撮影は午前8時から始まり、日没まで続いた。

 同作の出演はこれで最後になる。「後ろ姿を大きくしたい」と、ボクシングジムには3日に1回通い、加圧トレーニングも取り入れた。そのおかげで周囲からも見た目が変わったと言われ、8月から続いた酷暑の撮影も乗り切った。

 山田孝之、高岡蒼甫、桐谷健太ら1のキャストに加え、2では三浦春馬(18)が登場する。小栗は「いつまでも僕らのような20代後半がやっててもね。世代交代した方がいい」。三浦は「次世代クローズ、ぜひやりたいです。小栗さんが見てきた風景を見たいんです」と話す。小栗が作ったクローズ魂は確実に、引き継がれていく。