元AKB48の人気メンバー大堀恵(26)が、ギネス記録に挑戦する。1度もカメラを止めずに、カット割りなしで全編99分撮り続けるワンカットワンシーン映画「浅草堂酔夢譚(あさくさどうすいむたん)」が、5日に東京・浅草公会堂で公開撮影される。完成後は、ワンカット最長映画のギネス記録に申請される。

 2月にAKB48から、アダルト版AKB48のSDN48へ移籍した、めーたんこと大堀が、女優本格デビュー作で大仕事に臨む。荻野欣士郎監督(39)の「浅草堂酔夢譚」で、劇団員役を演じる。「クライマックスの80分ごろに、長ぜりふを任されました。そこでNGを出せば、すべてがおじゃん。めちゃくちゃビビってます」と緊張している。

 ワンカットワンシーン映画は、過去に世界の巨匠の多くも挑んできた。ヒチコック監督「ロープ」、オーソン・ウェルズ監督「黒い罠」…。02年のロシア映画「エルミタージュ幻想」が90分、07年には韓国映画「マジシャンズ」が95分の作品で大ヒットした。荻野監督は「99分にしたのは、僕らがギネス記録を立て、後輩たちに100分以上の新記録に挑戦してもらいたいメッセージ」と話した。

 大堀の演技経験は、4月公開の映画「カケラ」で、AKB48時代にソロデビューを飾った“大堀めしべ”本人役として出演しただけ。「アイドルの自分以外を演じるのは初めて。それだけでも不安です」と顔をこわばらせた。荻野監督は「毎日公演するAKB48出身。必ず想像以上の成果を出してくれる」と託した。

 昨年のAKB48総選挙で24位の人気アイドルは「5日の撮影は、お客さん1000人も観客席で参加できて、映画のエンドロールには個人名も載るんです。めーたんと一緒にギネス記録保持者になっちゃいましょう」と、呼びかけた。