サンドラ・ブロックが先日、女の子を新たに養子に迎えて2児の母となったことが伝えられましたが、ハリウッドでは養子を育てているスターが実にたくさんいます。日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカでは養子縁組はとても良く知られた制度。子供に恵まれなかったという理由だけでなく、ライフスタイルとして養子を迎えるスターも少なくなく、シングルマザーとして養子を育てているスターも大勢います。子供たちの国籍や人種も多様で、発展途上国や貧困地域から孤児を養子に迎えることも珍しくありません。4人の養子を育てるアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット夫妻ら誰もが知るスターだけでなく、え? あの人も? と思うような大物スターたちも、養子を育てています。ということで、養子を迎えたスターたちをリストアップしてみました。

◆マドンナ

 母親譲りの美貌で知られる長女ローデスと元夫のガイ・リッチー監督との間の長男ロッコ君の母親であるマドンナも、2006年と09年にアフリカのマラウイから幼い男の子を2人養子に迎えています。

◆シャーリーズ・セロン

 映画「モンスター」(03年)でオスカーを受賞してハリウッド女優として不動のキャリアを築いているセロンは、36歳の時に男の子を養子に迎えてシングルマザーに。ジャクソン君を生まれ故郷の南アフリカから迎えて念願の家族を築けたと喜んでいたセロンは3年後の今年、結婚秒読みと見られていたショーン・ペンと破局した直後に、新たに女の子を養子に迎えて独身のまま2児の母親になりました。

◆トム・クルーズ&二コール・キッドマン

 2001年に離婚した2人ですが、10年間の結婚生活中にキッドマンが流産をするなどし、子宝に恵まれなかったことから黒人の男の子と白人の女の子の2人を養子に迎えています。大きくなった2人は今でもクルーズと一緒に過ごす姿が度々目撃され、仲の良い親子として知られています。

◆キャリスタ・フロックハート

 現在はハリソン・フォードの妻として知られるフロックハートは、2001年にシングルマザーとして養子を迎えています。フォードは交際中から子育にも積極的に参加し、「孫をあやすおじいちゃんみたい」とメディアに揶揄されたこともありました。

◆シャロン・ストーン

 57歳になっても変わらぬ美しさを保っているストーンも、3人の子供を養子に迎えています。2度の流産で子供ができなかったからといわれており、3人の子供たちを溺愛しているようです。

 他にもヒュー・ジャックマン、ミッシェル・ファイファー、メグ・ライアン、デニス・リチャーズ、シェリル・クロウなどなど、養子縁組をしているスターはたくさんいます。実子がいるにも関わらず養子を迎えるスターも多く、慈善活動に熱心なスターたちが難民やエイズ孤児らを養子に迎えることに対し、賛否両論があることも事実ですが、世界に向けてこれらの問題に目を向けるためのきっかけを与えているとの見方もあります。ジョリーとピット夫妻も、今後さらにシリアから難民孤児を迎えようとしていると伝えられており、これからもっとハリウッドでの養子縁組が増えていくことでしょう。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)