2016年も、ハリウッドでは様々な出来事がありました。大物の離婚から悲しい訃報まで今年を振り返り、10大ニュースを選んでみました。

◆ドナルド・トランプ氏が大統領戦で勝利

 選挙戦中は人種差別など暴言や過激な発言を繰り返してきたトランプ氏を批判するセレブが後を絶たず、反トランプ運動がハリウッドで盛り上がりましたが、結果はトランプ氏が勝利。「当選したら国外に移住する」と話していたスターたちもいましたが、今のところ誰も実行には移していないようです。

◆ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが離婚

 今年9月に飛び込んできたのが、かつて「ブランジェリーナ」と呼ばれてマスコミの注目を集めたピットとジョリーの離婚。ジョリーは6人の子供たちの単独親権を求め、ピットには長男マドックス君への虐待疑惑も浮上するなど、泥沼離婚劇へと発展しました。カウンセラーの監視付きの面会のみ認められているピットは、1人寂しいホリデーシーズンを過ごしているといわれています。

◆ジョニー・デップにDV疑惑浮上で離婚

 アンバー・ハードが今年5月に、デップから家庭内暴力(DV)を受けたと告白して離婚を申請。その後、ハードが多額の扶養費などを要求したことから金銭目当てのでっち上げ説が浮上した他、泥酔したデップが暴力を振るう様子とされる動画が流出するなど3カ月間に渡ってメディアを通じて泥沼離婚バトルを繰り広げた末、デップが700万ドルの和解金を支払うことで8月に電撃的に離婚が成立しました。

◆プリンスさん死去

 今年4月21日、プリンスさんが57歳の若さでミネソタ州ミネアポリスの自宅兼スタジオで急死する痛ましい出来事がありました。死因は鎮静剤のフェンタニルの過剰摂取で、若すぎる突然の死は音楽業界に大きな衝撃を与えました。

◆白すぎるオスカー

 アカデミー賞俳優部門にノミネートされた20人全員が白人だったことから、ウィル・スミス夫妻やスパイク・リー監督らが授賞式への出席をボイコットする騒動に発展。アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーは、2020年を目途に非白人の会員数を倍にすることを目標とすると発表しましたが、「白すぎるオスカー」として批判を浴びました。

◆ヘンリー王子が米女優と交際発表

 英王室のヘンリー王子に、ドラマ「SUITS/スーツ」に出演中のメーガン・マークルとのロマンスが発覚。その後、マークルに対する誹謗中傷記事などがメディアに掲載されたことを受け、嫌がらせに抗議する異例の声明を発表して交際を公表。王子は公務の合間を縫ってカナダ・トロントで撮影中のマークルを訪問するなどラブラブな様子で、近々正式に婚約するのではないかともいわれています。

◆キム・カーダシアンが仏で強盗被害

 リアリティ番組の女王カーダシアンが、滞在していた仏パリのホテルの部屋で強盗に押し入られ、手足を縛られた上に浴室に監禁され、1000万ドル相当の宝石など金品が強奪される事件が起きました。SNSで夫のカニエ・ウエストから贈られた400万ドル相当の指輪をつけて歩く様子などを自撮りしており、「自業自得」との声も。ウエストは先月、精神衛生上の問題から緊急搬送されて入院し、音楽活動の休止を余儀なくされています。

◆マライア・キャリーが婚約者と破局も指輪返さず

 キャリーは2015年夏から交際していた億万長者のジェームズ・パッカー氏との婚約を解消。破局の原因は婚前契約の内容で口論になったためだといわれており、35カラットの推定1600万ドルといわれる婚約指輪の返却を拒み、5000万ドルもの慰謝料を要求していると報じられました。しかし、それからわずか1カ月後には早くも日系人ダンサーとの熱愛が発覚し、ハワイの海でキスする様子がキャッチされました。クリスマスも新恋人と一緒にコロラド州の別荘で過ごしているキャリーは、浮気が破局の原因との報道も出ています。

◆デビッド・ボウイさん死去

 今年1月10日に亡くなったデビッド・ボウイさんは、18カ月に及ぶガンの闘病生活を送っていたことが明らかに。亡くなる2日前に69歳の誕生日を迎えたボウイさんは、誕生日にリリースした新アルバムが遺作となってしまいました。伝説的ロック歌手の訃報に世界中の著名人から追悼のコメントが寄せられ、翌月のグラミー賞ではレディー・ガガが追悼パフォーマンスを行い話題になりました。

◆ミランダ・カーが大富豪と婚約

 スナップチャットの創業者でビリオネアの実業家エヴァン・スピーゲルとの婚約を発表したカーは、豪華な婚約指輪をインスタグラムで披露し、来年にも挙式するといわれています。元夫のオーランド・ブルームもケイティ・ペリーと交際中で、来年は揃って再婚の可能性もありそうです。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)