日本テレビの大久保好男社長(64)は30日、都内の定例会見で、14年度の視聴率3冠王を獲得したことを発表した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 全日帯8・6%、プライム帯12・7%、ゴールデン帯12・8%。いずれも2位だったテレビ朝日に、1ポイント以上の差をつけた。年度3冠王は3年ぶり。日本テレビがネットされている日本の26地区中24地区で3冠王を獲得した。大久保社長は「視聴者に支持される番組が増えた。編成戦略で、さらに(視聴率を)押し上げる」。

 小杉善信専務(61)は「レギュラー番組が強い。単発の特番に頼らず、決められたタイムテーブルに沿って放送している」と説明した。

 4月期の番組改編で、日曜午後10時30分にドラマ枠を新設したことについて、小杉専務は「今まで週に2本と他局より少なかったので、増やすことが編成上必要だった。日曜日の(視聴率)好調を受けて、見ていただける方が元気が出て明るくなるようなドラマ。裏にドラマ枠がなく、埋没しないベストな枠だと思う」と話した。

 30日から「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)の裏で、フジテレビが安藤優子キャスター(56)と俳優高橋克実(53)の司会の「直撃LIVEグッディ!」を始めたことに、小杉専務は「始まってから判断する。『ミヤネ屋』は好調。(司会の)宮根(誠司)さんの、あのキャラクターにかけている」と話した。

 ホステス勤務を理由にアナウンサー内定を取り消され、日本テレビを民事訴訟で訴えて和解して入社が決まった笹崎里菜さん(22=東洋英和女学院大卒)の4月1日の入社式については、大久保社長は「もちろん、みんなと同じ新入社員なので」と出席を明言した。