スタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサー(66)が3日、ジブリの新作を検討していると明かした。長野県小布施町の美術館「北斎館」落成記念トークショーに出演。会場で、「いろいろな企画を常に検討してます。日本人が作ってきた、古いものを動かしてみたいという気持ちはすごく強くあります。やっているんですよ」などと話した。

 同社では、13年に宮崎監督が長編アニメからの引退を宣言。昨年末には、後継者候補として期待された「思い出のマーニー」の米林宏昌監督(41)が退社した。鈴木氏は、その問題についても言及した。「僕はあまり若い人に興味ないんですよね。年寄りが作ると、どうなるのかを見てみたい。それ(後継者)は、ジブリ(から)でなくたっていいでしょ? 過去、そう(外部監督を招いて)やったことがあるし」。

 トークショーは、同館が今日4日にリニューアルすることを記念し、行われた。アニメ映画「百日紅 ~Miss HOKUSAI~」(原恵一監督、5月9日公開)を製作したプロダクションIGと、小布施町に縁があり、鈴木氏率いるジブリが、4日から6月30日まで北斎館で行う企画展「北斎とその弟子たち 北斎絵画 創作の秘密」に企画協力した縁で実現した。【村上幸将】