女優深田恭子(32)が27日、大阪市内で、初舞台となるミュージカル「100万回生きたねこ」の取材会を開き、舞台に備えたけいこは「毎日が新鮮で楽しい」と、充実した初体験を語った。

 「毎日、同じ時間に始まって、同じ時間に終わる。同じメンバーで、飲み物置き場のコップには、それぞれ名前が書いてあって…。何もかもが初めてで、驚きつつも、楽しいです」

 深まりつつあるけいこの様子を報告した。

 今作は、77年に出版され累計207万部を売り上げた佐野洋子氏の絵本が原作。再演が繰り返され、今回は、NHK連続テレビ小説「マッサン」にも出演した舞台俳優、成河(そんは、34)が主演する。

 100万回死に、飼い主を替えて生き返ってきた猫が、白い猫と出会い家族を築くことで、愛を知るストーリー。深田は1幕で猫を追いかける少女を、2幕では、成河演じる猫に愛される白い猫にふんし、2役を演じる。

 深田は「2人で息をあわせて動けるように」と、成河に全幅の信頼を寄せてけいこを重ねる。ただし、再生を繰り返す成河演じる猫に思いを寄せすぎたためか、実際に自分が生まれ変われるなら? と問われると「毎日、毎日(猫が)大変そうだから、私はこの人生でもういいと思う」。苦笑しながら、女優深田恭子として、この人生だけをまっとうしたいとの思いを口にした。

 また、100万回も生き返った成河演じる猫のハートを射止める、白い猫の設定にちなんだ自身の心境には「考えたことないですけど、どうだろ? 私はみんなに好かれたい。みんなに好きになってもらいたい」と話していた。

 公演は8月15~30日に東京芸術劇場プレイハウス、9月4日に石川・金沢の本多の森ホール、10月2~4日に大阪・シアターBRAVA!で、行われる。