今年3月に第1子の女児を出産した女優松たか子(38)が8日、大阪・TOHOシネマズ梅田で、公開中の映画「HERO」舞台あいさつに登壇した。出産後、初めて公の場に姿を見せた。

 07年12月にギタリストの佐橋佳幸と結婚した松は、今年3月に女児の出産を発表した。フジテレビ系「SMAP×SMAP」など、テレビや舞台には出演していたが、「HERO」の東京での舞台あいさつにも登壇しておらず、イベントには、今回が出産後初となった。

 松は同作で8年ぶりのシリーズ復帰。雨宮舞子として、木村拓哉(42)演じる久利生公平検事の“相棒”を務めた。映画の舞台あいさつで、木村と共演するのも前作以来8年ぶりとなった。

 松の撮影は昨秋、兵庫県ロケでスタート。当時を振り返り、「久々で緊張したんですけど、久利生さん(木村)を前にすると、パッと雨宮がよみがえってきました」。木村も「雨宮(松)に呼ばれると、あ~これこれこれ! って思った」と、好感触を振り返った。

 撮影時、松はすでに妊娠中で、木村は「あのとき、すでにおなかの中に赤ちゃんがいらっしゃったので、すごく強さを感じた。女性としての強さが雨宮の中に宿っていたと思います」とも語り、松演じる雨宮の“進化”にも手ごたえを感じたという。

 事前に受け付けていたファンからの質問で、久利生と雨宮の関係性の発展について聞かれると、木村は「どうでしょうかねえ。(映画で)事件は解決したけど、2人のモヤモヤは解決していないので、ちゃんと解決できるもの(次作)を渡せたらいいなとは思いますね」。これには松も大きくうなずき、息はピッタリだった。

 客席からは大きな拍手が起こり、続編決定? と大歓迎だったが、鈴木雅之監督は「日本を代表する名コンビ」と2人の息を絶賛したものの、続編については「企業秘密です」と、笑いながらも明言を避けた。

 同作は、ヒットドラマの劇場版第2弾。久利生検事(木村)を軸とし、麻木千佳(北川景子)らドラマ版シーズン2のレギュラーが出演。そこに、かつて久利生の事務官を務めていた雨宮舞子(松)が大阪から検事として戻ってくる。