21日にJR京都駅ビルの京都劇場で開幕する劇団四季ファミリーミュージカル「王子とこじき」で、マイルス役を演じる阿久津陽一郎(あくつ・よういちろう)が17日、山田啓二京都府知事を表敬訪問した。

 劇団四季では、各地の行政や企業の支援を得て、上演地域の小学生を招待することで、子どもたちに命の大切さ、人との信頼関係を学んでもらおうとする「ころの劇場」を開催。今回の「王子と-」も、平日を「こころの劇場」公演とし、京都市内224校の小学生、1万4776人を招待する予定。

 この「こころの劇場」へ協力する京都府へ御礼のため、今回の表敬訪問となった。

 山田知事は「私自身いつも、元気と感動をもらっています。来週からは京都の子どもたちにぜひ作品の感動を届けてください。京都府としても引き続き支援していきます」とコメント。

 阿久津は「『王子とこじき』は『本質をみること』『真実を言う勇気』など、子どもたちへのメッセージがこめられた作品です。たくさんの京都の子どもたちへメッセージが伝わるよう大切に演じていきたい」と語った。

 「王子と-」は、16世紀のロンドンを舞台に、王子になりたがっていた少年と、本物の王子が入れ替わって起こる事件から、幸せの本質は何かを問う作品。67年の初演以来、600回以上の上演を重ね、今回、京都劇場で初上演となる。