ツイッターに殺害予告が書き込まれた歌手アグネス・チャン(60)が23日、私用で訪れていた米から帰国し、東京・羽田空港で会見を行った。

 アグネスはツイッターの内容に「具体的で怖かった」とし、近所の住民に迷惑がかかることを心配し警察に届けたと説明した。

 ツイッターには「9月21日ナイフでメッタ刺しにして殺しますよ。児童ポルノを認めないと君のアグネス御殿は血まみれになりますよ。今すぐ認めてくださいね」などと、20日午前0時15分に書き込みがあった。アグネスは三男の米スタンフォード大入学式に出席するため、滞在中だったサンフランシスコで書き込みに気付き、事務所関係者を通じて、渋谷署に通報した。警視庁は脅迫容疑で捜査を始めるとともに、自宅周辺を警戒している。

 アグネスは「21日は何もなかったです」とし「名乗り出て反省してほしい。本気じゃなかったと言ってくれるのが1番みんなが安心する。ぜひお願いしたい」と語った。

 アグネスは、日本ユニセフ協会大使として児童ポルノ撲滅の活動をしており、児童ポルノ単純所持に罰則を設ける法改正(7月施行)に尽力してきた。「法案が成立しエスカレートしたと思う」。さらに「守るべき子供たちがいっぱいいるから、どういうことがあろうと活動を続けるべきと思う」とした。

 一方、乳がんの経験のあるアグネスは、同じ乳がんの北斗晶についても言及。「勇気を持って立ち直ってほしい。精神的に負けないで。本人が明るければ周りも力がでますから」とエールを送った。