女優山本舞香(18)が30日、都内で開催中の東京国際映画祭で、主演映画「桜ノ雨」(来年3月公開、ウエダアツシ監督)の公開記念イベントと舞台あいさつに出席した。「原作と違う未来(みく)を演じたかった」と、役作りへのこだわりがあったことを打ち明けた。

 これまで「Zアイランド」など激しいアクションのある映画などに出演してきたが、今回は内気な女子高生。「今回初めて内気な役を演じた。演じる振り幅が増えていい経験をできた」と話した。

 高校の合唱部を舞台にした青春映画で、山本はあまり歌のうまくない女子高生という役どころだった。「歌が苦手なんです。映画の中でシーンにソロパートがあって、すごい嫌だった。でも練習を重ねて、先生にも教えてもらい、今回の映画で歌が好きになったというか、ちょっと前進できた」。ウエダ監督は「あまり歌がうまくない役。(下手なように)演じてるんだなと思っていた」と驚いていた。

 イベントでは、合唱部の生徒たちと総勢40人で、映画のタイトルと同じ「桜ノ雨」を合唱した。「自然と涙が出てくる曲で、本当にいい歌。卒業式で絶対に歌ってほしい。いろんなことを思い出したり、こういうことがあったなと思える」。その言葉通り、歌唱中は目に涙を浮かべ、歌えなくなる場面もあった。

 ほかに久松郁実(19)広田亮平(18)原作者halyosy氏(34)ウエダ監督が登壇した。舞台あいさつには、浅香航大(23)も参加。登壇者はハロウィーンの衣装を着るなどして、ファンを楽しませていた。