トム・クルーズと元妻ケイティ・ホームズとの間に誕生した愛娘スリさんが、4月18日に18歳の誕生日を迎え、成人となりました。スリさんは2012年に両親が離婚して以降、父クルーズとは疎遠になっていると伝えられています。

10年以上娘と会っていないクルーズですが、年間40万ドルといわれる養育費を12年間支払い続けてきました。しかし、それもスリさんが成人とみなされる18歳になったことで支払い義務は終了します。そして大人になったスリさんは、本人が望めば自由に父親と会うことが可能となったわけですが、今後も父親に頼ることは望んでいないと関係者の話が伝えられています。

大学進学に向けて準備中と伝えられるスリさんの誕生から現在までの親子関係を振り返ります。

結婚していたころのケイティ・ホームズ(左)とトム・クルーズ(2009年3月撮影)
結婚していたころのケイティ・ホームズ(左)とトム・クルーズ(2009年3月撮影)

■06年11月16日にクルーズとホームズが結婚

05年に知り合った2人は、スリさんが誕生した数カ月後にイタリアの古城で挙式。前妻ニコール・キッドマンとの間に2人の養子がいるクルーズですが、実子はスリさんだけで、誕生直後に親子3人でヴァニティ・フェア誌の表紙を飾るなど溺愛していたことで知られます。

■世界でもっとも影響力のある赤ちゃんに

幼い頃から世界を股にかけて活躍する両親と一緒に世界中を旅する生活を送ってきたスリさんは、どこに行ってもパパラッチに追いかけられる日々で、「世界でもっとも有名な赤ちゃん」としてその愛らしい姿がメディアをにぎわせてきました。08年には経済誌フォーブスが選ぶ「最も影響力のある赤ちゃん」にも選出され、ファッションから持っているおもちゃまで全てが世間の注目を集める存在となりました。

■6歳の時に両親が離婚

ホームズが離婚を申請したのは、12年6月。弁護士である実父の助けを借り、単独親権を得るために秘密裏に奔走。用意周到に離婚申請したといわれています。実際に当時、クルーズにとって離婚は寝耳に水だったと複数のメディアが伝えており、電撃離婚が大きな話題となりました。

ホームズは、離婚を申請する直前、父の日を祝うためクルーズが撮影中だった映画「オブリビオン」(13年)のロケ地アイスランドをスリさんと共に訪問し、手をつないで歩く姿もパパラッチされています。

■スリさんとクルーズが最後に会ったのは離婚が成立した翌年

離婚に際して面会権を得たクルーズは、離婚した翌年にフロリダ州オーランドにあるディズニーワールドに一緒に出かけたことが報じられています。しかし、これが父娘の最後の面会になったとされています。しばらくは電話などで連絡を取り合っていたという2人ですが、今では音信不通の状態だといわれています。

離婚原因は、クルーズが信仰するサイエントロジーとスリさんの関わりを絶つためだったと伝えられており、離婚条件の中にはサイエントロジーに関する場所やイベントに連れて行かないことや関係者との接触も認めないことなどが盛り込まれていたそうです。そのため、離婚後にクルーズとスリさんが会う機会が阻まれ、それが疎遠になった要因だと推察されています。

■両親のいいとこ取りで美少女に成長

ホームズがスリさんについてメディアで語る機会はほとんどありませんが、離婚後は母娘2人で暮らすニューヨークの街を仲良く歩く姿が度々キャッチされています。幼い頃はクルーズ似だったスリさんも、年齢と共にホームズに似てきたと評判で、両親の遺伝子をしっかり受け継いだ美少女に成長しています。

幼少期からファッションに興味があったスリさんは、ファッションを学ぶため大学進学の準備を進めていると伝えられています。クルーズはその学費を支払うことになるだろうと関係者は話していますが、現在は娘の誕生日を祝うこともなく、父娘の交流はまったくないようです。

大人になったスリさんが、クルーズと再会する日が訪れるのかは誰にも分かりませんが、数多くのプロジェクトを抱えて多忙なクルーズにとっても、スリさんの存在は日々の生活の中で薄れてきているようです。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)