俳優藤原竜也(33)主演の舞台「とりあえず、お父さん」(3~23日、東京・天王洲銀河劇場)の公開ゲネプロが2日、同所で行われた。

 英国の喜劇王アラン・エイクボーンが1965年に発表したヒット作で、勘違いが連鎖するシチュエーションコメディー。これまでに30カ国以上で翻訳されているヒット作だ。

 藤原と恋人役の本仮屋ユイカ(28)、本仮屋と長年の不倫関係にあり、振られたことに納得のできない上司役の柄本明(67)、その妻でお互いの浮気を疑っている浅野ゆう子(55)の4人が、勘違いに勘違いを重ねたトークと芝居を繰り広げる。

 ゲネプロ前の会見では、海外戯曲に初挑戦の藤原は「いよいよ明日か。年末に単純に笑ってほしい。見やすくシンプルに楽しい芝居です」とアピール。藤原と柄本の対決シーンがみどころの1つで、柄本は「藤原竜也は敵だよ!」とライバル心を燃やした。

 本仮屋は「まじめにやっていても笑われることもあるけど、緻密に笑いを取るのは難しい」とコメディー舞台初挑戦の意気込みを語った。

 浅野は過去の勘違い体験について、「昔、地方に行ったら浅野温子と『姉妹か親戚ですか』と言われた」と笑わせた。