俳優松山ケンイチ(30)が、来年2月27日公開の映画「珍遊記」に主演することが10日、分かった。90年から週刊少年ジャンプに連載され、累計400万部を記録した人気ギャグ漫画の実写化で、道中では全裸も披露している。

 NHK大河ドラマ「平清盛」の清盛役から、映画「デトロイト・メタル・シティ」のクラウザー様まで、振れ幅の大きなキャラを演じてきた松山が次に挑戦するのは、究極のお下劣キャラだった。演じるのは、懸賞金がかけられるほどの不良少年、山田太郎。「西遊記」を題材にした物語で、更生のため僧侶玄奘と天竺(てんじく)を目指す旅に出る。

 松山がおならで人を吹き飛ばしたり、一糸まとわぬ姿で堂々と街を練り歩く場面もあり、まさに「体当たり」で演じている。尻のドアップも、吹き替えなしで大胆に披露。もともと原作のファンでもあり、「しばらくの間、僕を裸にしてくれる作品がなかったので、受けさせていただきました。自分としてはよく脱げた方だと思う」と、脱ぎっぷりを自画自賛? した。7月に妻の女優小雪(38)が出産し、3児の父となったが、変幻自在のキャラを演じる「カメレオン俳優」ぶりは変わらない。

 メガホンをとるのは、「魁!!クロマティ高校 THE☆MOVIE」など、実写化不可能といわれた数々の作品を手掛けてきた山口雄大監督。「小学生がパンイチ(パンツ一丁)登校とかしてくれて、PTAから『珍遊記』禁止とかになってくれれば」と、問題作にする気満々? だ。【森本隆】