関西で絶大な人気を誇った伝説のトーク番組「鶴瓶・上岡パペポTV」(読売テレビ)の“再来”と期待される、笑福亭鶴瓶(63)小籔千豊(42)によるフリートーク番組「ヤブツル」(NHK総合=28日午後11時30分)の第2回収録が12日、NHK大阪放送局で行われた。

 鶴瓶が、相棒を上岡龍太郎さんから小籔に代え、台本なしの“勢いトーク”を展開する番組。鶴瓶は「目が細いから視界が狭い」と主張し、小籔を相手に「眉毛あたりから口元までしか見えへん」と、視界の狭さを実験させて訴えた。

 それゆえ「おれはいつものぞきみたいな感じやねん」と言い、スタジオで女性のパンチラがあれば「残像と顔を頭に残しとく。おれ、頭にカメラあるから」と豪語。とても63歳のベテラン芸人とは思えない発言に、小籔が「いつまでも幼稚。でもその幼稚さがおもしろい」とつっこんだ。

 台本は一切なし、パペポばりのフリートーク。同番組は、今年8月に第1回が放送され、好評だったことからその2回目の収録が決まった。同局ではレギュラー化も視野に入れており、鶴瓶、小籔は「評判悪かったら2回目はやらへん。2回目やったいうことは後戻りできませんよ」。NHKに確約を迫り、2人も手ごたえはあるようだ。

 鶴瓶は後輩の小籔を「ようモノ知ってるし、理屈こねて(強引に)話、成立させるとことか、上岡さんに似てるとこある」と言い、2代目の“パペポ・相棒”に合格点を与えた。

 小籔は中学時代、上岡さんの話術にあこがれ、パペポTVの収録観覧の整理券を得ようと、並んでいた。上岡さんを尊敬し「影響を受けているのは事実。でも、僕は(上岡さんのように)万葉集全部覚えてるような、そんな人にはなれません」。上岡さんの後継ポジションには恐縮したものの、先輩にも堂々とつっこむ姿は、鶴瓶も一目を置く。

 鶴瓶は「僕は上岡さんの立ち位置は無理。年上がモノよう知ってて、年下がアホという(上岡さんとのコンビとは)逆やけど、それもええかもしれん。小籔、頭ええし」。ただし、占い嫌いゆえ、生放送中に占い師の顔にバツマークを書いた上岡さんを引き合いに出した鶴瓶は、小籔を評して「占い師の顔にバツ書く人よりは、常識あるからな~」と、物足りなさそうに? 笑っていた。

 番組は全国放送。