“ディーン”五代の最後は今月22日-。東西ともに視聴率20%超えと好調が続くNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」で、五代友厚を演じてブレークしたディーン・フジオカ(35)は、今月22日の放送分で“最期”を迎えることが、7日、同大阪放送局で行われた新春局長会見で発表された。

 会見後の懇親会に姿を見せた制作統括の佐野元彦担当プロデューサーは「五代友厚さんが物語から退場します。史実の人物で、歴史上、亡くなった年は決まっているので、それは避けられない」とし、22日放送分をディーンの最終回とすると説明した。

 ただ「やはり、視聴者の方々も(史実では)亡くなるんでしょうが(出番を)延ばしてほしいとの声も多くて」といい、11日からの放送週と18日からの放送週を“五代特集”とする方針を明かした。

 五代は、近代大阪経済の父と呼ばれ、劇中では薩摩藩士時代に波瑠(24)演じるヒロインあさに出会う。結婚後、実業家として大成していくあさを師匠的な立場で支え、ここまでのドラマ人気も支えてきたキャラクターの1人だ。

 11日からの2週分は、五代を中心としたストーリーになり、佐野氏は「五代さんを次々に試練が襲い、乗り越えていくんですが、それを恩返し的に波瑠たちが支えていく」と説明する。

 また、佐野氏は、五代の死去以降も「何らかの形でディーンさんに再登場いただくことも検討している」と話した。