女優平山あや(31)が9日、都内で主演映画「いしゃ先生」(永江二朗監督)の初日舞台あいさつに出席した。

 昨年11月から先行上映されている山形では、県の全人口の1割近くが鑑賞するヒットとなっている。平山は「山形では、たくさんの劇場を回った。毎回満席で、入れない人もいたんです」と、反響の大きさに驚いた。この日も報道陣が取材に訪れ、池田有希子(45)は「マスコミがいっぱいいるけど、『私たち、スキャンダル起こしてないよね』と控室で確認した」と笑わせた。

 昭和初期、山形の無医村で医療活動を始めた「山形のナイチンゲール」こと、志田周子さんの生涯を描いた実話。平山にとっては「Mayu-ココロの星-」以来、8年ぶりの映画主演だっただけに、思い入れも強かった。永江監督は平山について「台本の書き込みがすごかった。1行に1文字書くぐらいにギッシリと。『聞きたいことは全部聞こう』と思ったのか、質問攻めにあった」と、作品にかける平山の決意の強さを物語るエピソードを明かした。

 物語の舞台となった山形・西川町では、1700人がボランティアとして動員された。この日は小川一博町長がサプライズで訪れ、平山に花束をプレゼント。「町民も含めて、1700人が力を出し合った。町民も含めて、力を合わせた一丸となった映画です」とPRした。平山は「志田先生に診察をしてもらったことがあるおじいちゃん、おばあちゃんがいて、涙を浮かべて『ありがとうね』って言ってくれた。日々、言葉をいただきながらの撮影でした」と、撮影を振り返った。

 ほか榎木孝明、諒太郎、岡雅史、星野凱士が登壇した。