国民的アイドルグループSMAPの解散が伝えられた13日、各方面に衝撃が走った。NHKを含む各局の報道番組や情報番組が大々的に報道した。ジャニーズ事務所もメンバーの独立問題について協議をしていることを認めた。

 SMAPとて、ジャニーズ事務所では特別な存在ではなかった。

 これまで事務所から多くのタレントが独立した。SMAPでもかつて、オートレーサー転身を目指した森且行がグループから脱退し、事務所から離れた。事務所側はこれを止める動きは見せなかった。古くは、郷ひろみ、田原俊彦、そして光GENJIのメンバーに対しても「去る者は追わず」というジャニーズ事務所の美学を貫いてきた。

 それは今回、中居正広ら4人のメンバーも同様だった。いったん独立を切り出した以上、それを止めもしないが、決断は貫くべきと考える。実際に、これまで独立したタレントが事務所に再び戻った例もない。

 しかし身内は徹底的に守る。たとえば、稲垣吾郎や草なぎ剛が不祥事を起こした際も、厳しく指導し、活動自粛の措置もとったが、取材攻勢から守り抜き、復帰へのレールも敷いた。

 今回の独立に向けた動きを、事務所側が「恩をあだで返した」とみても仕方ないことなのかも知れない。

※草なぎのなぎは弓ヘンに前の旧字の下に刀