9日に亡くなった3代目桂春団治さん(享年85)について、上方落語協会会長の6代桂文枝(72)が14日夜、ブログに「合掌」と題して「まだ整理がつかない」などとコメントをつづった。

 「訃報を聞いて、ずっと落ち込んでいました。何日か前から、春之輔副会長と繁昌亭でのお別れ会のやりとりをしておりました」と、今月26日に天満天神繁昌亭で行うお別れの会を話し合ってきたことを明かした。

 文枝は05年に、春団治さんらとともに戦後の上方落語復興に尽力した師匠の5代目桂文枝さんを亡くし、翌06年9月、上方落語界の悲願だった戦後初の定席小屋「天満天神繁昌亭」をオープンさせた。その開館日には、春団治さんを赤い人力車に乗せパレードしていた。

 文枝にとって、師匠世代では最後の大看板だっただけに「師匠との思い出を書きたいと思いますが、いまはまだ整理がつかない状態です。間違いなく、会長として、今日までこられたのは、陰でささえてくださった師匠のおかげです。感謝しかありません」と記した。

 春団治さんからは「芸人とは、落語家とは、師匠に教わった」と言い、それらを「すこしでも身につけて、後輩を育てることができるように、頑張りたいと思います。かなしいですが、この現実を受け止めて、あした臨みたいと思います」ともつづった。

 文枝は15日午前、大阪市内で、お別れの会についての会見を開く。