歌手徳永英明(55)がもやもや病と診断され、手術を受けていたことが3日、分かった。所属レコード会社が発表した。体調不良を訴えたのは2月上旬。「右手が重い」と違和感を感じ、病院で診察を受けたところ、もやもや病と診断されたという。同19日に出演予定だったフジテレビ「MUSIC FAIR」2600回記念コンサートをキャンセル。もやもや病による脳梗塞発症予防のため、同22日に左複合バイパス手術を受けた。術後経過も良く、間もなく退院見込み。退院後はリハビリに努め、来月から活動再開予定だ。来月16、17日の30周年記念アコースティック特別ライブは予定通り行う。

 徳永は「おかげさまで手術も成功し、現在療養させて頂いております。1日でも早い復帰に向けて療養しておりますので、もう少しお待ちください」とコメントした。過去にも、もやもや病で倒れている。01年5月、もやもや病に伴う一過性脳虚血発作の疑いで入院。療養に専念するため芸能活動を中止。翌02年11月に復帰会見を行った。

 ◆もやもや病 ウィリス動脈輪閉塞(へいそく)症。脳の働きを支える動脈が閉塞することから起こる病気。突然半身まひになったり、ろれつが回らなくなったり、視野が狭くなったりする。原因は不明で、予防治療も確立されていない難病とされる。幼児に多いが、30~40代で発症するケースもある。脳をエックス線撮影すると、血管がたばこの煙のようにもやもや写ることから病名がついた。