米人気スパイ映画「007」シリーズで6代目ジェームズ・ボンドを演じている英俳優ダニエル・クレイグ(48)が、ボンド役を降板する可能性が高まっている。

 クレイグは新ドラマ「ビュリティ」出演のためにボンド役を降板すると伝えられる中、「007 スペクター」(15年)でメガホンをとったサム・メンデス監督が、「(作品の)終盤でダニエルはボンドにサヨナラを告げているように感じた」と降板を示唆。「でもダニエルが簡単に戻ってくる方法がある。(劇中で)ボンドは死んでいないからね。つまり、彼自身が決めるってこと。でも、100%戻りたいと思わなければダメだと言うことは彼も分かっていると思う」とクレイグの続投の可能性について言及した。

 「007 カジノ・ロワイヤル」(06年)でボンド役に抜擢されたクレイグは、4作目となった「スペクター」公開後のインタビューで、「今は(もう1作品)やりたくない」と語り、本作を最後にボンド役からの卒業を示唆していた。しかし一方であと1本契約が残っているとも発言しており、去就が注目されている。クレイグの後任にはすでに俳優トム・ヒドルストン(35)やエイダン・ターナー(32)、イドリス・エルバ(43)らの名前があがっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)