V6森田剛(37)が、8月上演の舞台「ビニールの城」(東京・Bunkamuraシアターコクーン)に主演することが15日、分かった。脚本は唐十郎氏で演出は蜷川幸雄氏。宮沢りえ(43)荒川良々(42)らが出演する。

 森田は、生身の人間とは向き合えない腹話術師、朝顔を演じる。かつて隣室に住んでいたという女性モモ(宮沢りえ)から自分の気持ちを受け止めてほしいと迫られるが、相棒の人形のことが忘れられず、つれない反応をしてしまう。次第にモモの秘密が明らかになり、物語が展開していく。

 森田が蜷川作品に出演するのは、13年の「祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~」以来3年ぶり3回目。「蜷川さんと一緒にお仕事ができることをとても幸せに感じています。蜷川さんの演出のもと、すばらしいキャストのみなさんと一緒に、舞台に全力で挑みたいと思います」と話している。

 また、唐、蜷川両氏の作品に数多く出演してきた宮沢も「唐戯曲に飛び込むということは、いつも鍵をかけ、誰にも秘密にしている心の、あそこの扉をこじ開けることです。最高の喜びでこの上ない恐怖で、無限の価値があるものです。惜しみなく挑もうと思います」とコメントした。