タレントのスザンヌ(29)が、所属事務所の先輩タレントで26日に亡くなった前田健さん(享年44)の訃報に、「ほんとに残念で悲しくて悔しくてなりません」と悲痛な思いをつづった。

 スザンヌは26日にブログを更新。自身が芸能界に入るきっかけとなったテレビ番組でMCを務めていたのが前田さんだったという。その後も「東京に行ってからも芸能界のこと右も左も知らないわたしに なにからなにまで教えてくださって、たまに叱ってくれたのもまえけんさんでした」と面倒を見てもらった過去を振り返った。

 面倒見がよく、またゲイであることをカミングアウトした前田さんは「わたしたち事務所の女の子たちのお姉さん的存在だった」という。「結婚、出産、離婚など人生の節目節目で気にかけてくれてたくさんの優しい言葉をくれました。先日の熊本の地震の時も電話くださって、大丈夫?大丈夫じゃないわよね?家族は?息子は?無事でよかったと心配してくださいました」とその優しい人柄をつづった。

 震災が落ち着いたら飲みに行こうと約束をしていたが、突然の訃報に「ほんとに残念で悲しくて悔しくてなりません。もっともっといろんなこと話したかったです。たくさん叱ってほしかったです」とショックを隠し切れず、「まだまだ受け入れるのは時間がかかってしまいそうだけど、心よりご冥福申し上げます」と悼んだ。

 前田さんは24日午後7時15分ごろ、東京都新宿区新宿3丁目の繁華街の路上で嘔吐(おうと)して倒れ、26日未明に死去した。