「世界のニナガワ」と呼ばれた日本を代表する演出家蜷川幸雄さんが12日午後1時25分、肺炎による多臓器不全で都内の病院で亡くなった。80歳。

 蜷川作品に数多く出演した俳優藤原竜也(33)はこの日、コメントを出さなかった。蜷川さん演出舞台「身毒丸(しんとくまる)」で、97年に英国でデビューした。関係者によると、役者としての育ての親とも言える蜷川さんの死に、ショックを受けているという。蜷川さんは藤原のデビュー当時、「変な子だなと思ったが、目立つんだ。すぐれた才能を見つけた」と目を輝かせ、手塩にかけて育てた。