次期NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(10月3日スタート)ヒロインの芳根京子(19)が15日、ドラマの舞台となる神戸市内で「神戸まつり」に参加し、車で市内をパレードした。

 「上品に(ヒロインの)『すみれ』になろうと思いましたが、皆さんの声が大きくて、うれしくて、気付いたら、大きな声で『ありがとうございます』って返して、大きく手を振ってました(笑い)。(おしとやかなすみれは)2分しかもちませんでした」

 沿道の市民とじゃんけんするようなしぐさも見せ、全身を使って「がんばって」「楽しみにしてるで」との声に感謝を表現した。

 ドラマは、子供服専門店「ファミリア」の創業者をモデルに、戦前から戦後、高度成長期を生き抜くヒロインの姿を描き、芳根はヒロインすみれを演じる。

 「昨日の晩から、ずっと上品に手を振るイメージをしてきたんですけど」と苦笑いの芳根。沿道から「京子ちゃーん」と呼ばれ、おしとやかには振る舞えなかったといい、照れた。

 それでも祖母が洋裁の先生だった芳根は、裁縫の練習は順調のようで「(レッスンの)初日に『こりゃダメだ』って思ったので、家に帰ってすっごい練習しました。今も1日1回、絶対に針に触るようにしていて、こないだ(オフで)東京へ帰ったときも、針を持ち帰って練習しました」と明かした。

 この奮闘に担当プロデューサーも「すごく成長してますよ。裁縫場面もしっかり演じてもらえそう。こないだ、赤ちゃんの前掛けも作ってもらいました」と絶賛。すると、芳根は「えへへ。ほめられて伸びるタイプなんです」と笑顔で頭を下げた。

 既にヒロイン役のレッスンには入っているものの、クランクインは今月下旬から。撮影スタートに先立ち、この日、ひとあし早く一般ファンの前に「ヒロインお披露目」となった。

 最近の朝ドラヒロインとしては、撮影開始前からイベントに出演するのは珍しいケースだが、芳根は「気を引き締められました」と前向き。実際、今月6日のヒロイン発表会見から1カ月以上が過ぎ、顔つきもシャープになった。

 「え? そうですか? シャープに? ありがとうございます。頑張ります」と話していた。