フジテレビ亀山千広社長(59)は27日、定例会見で、先月いっぱいで退社、今月からフリーになった加藤綾子アナウンサー(31)について「加藤アナというより(4月開始の)『スポーツLIFEHERO'S』が頑張っている。ハリルホジッチ監督らとの鼎談(ていだん)とか、加藤アナの新たな魅力が出ている。(加藤アナは)単なるアナウンサーとしてではなく、番組スタッフの一員として番組に参加している。期待しています」と話した。

 また、2週間にわたり、熊本地震の現地リポートを続けた「みんなのニュース」(月~金曜午後3時50分)の伊藤利尋キャスター(43)が、先月29日放送の最後に「我々の報道を不快に思っている方もいると思う」と、謝罪とも取れる言葉を口にしたことについては「伊藤がちゃんと(報道)キャスターになったんだなと思った」と、バラエティーのエースアナウンサーから昨年4月期に報道に転じた伊藤キャスターを評価した。そして「報道という仕事は、被災地で片付けをしている人たちを手伝うわけでなく、それを取材する。被災地に伊藤がいて、感じたことを言葉にしたんだなと思った。成長を感じました」振り返った。

 放送開始直前にショーンKこと、ショーン・マクアードル川上氏(48)が経歴詐称疑惑からキャスターを降板、番組開始からモデル市川紗耶(29)が1人でキャスターを務め、視聴率が低迷する「ユアタイム~あなたの時間~」(月~木曜午後11時30分、金曜11時58分)のてこ入れについては「全く考えていない」と断言。「市川さんが日々悩みながらも、やっている。段々、彼女の色が出て来た。今、変えようとは思っていません」と話した。

 視聴率が低迷する中、亀山社長は「ゴールデン帯のヒット番組を待っている」と口にした。自身が現場で番組制作に関わっていた頃との違いを聞かれると「僕は、上から言われたことは一切、聞かなかった。言われて聞いている様じゃ駄目だと思う」。

 そしてフジテレビで「北の国から」シリーズの名演出家として知られた杉田成道氏(62=現・日本映画放送社長)の名前を挙げて「杉田さんの言うことなんか聞いたことなかった。伝説的な先輩だけど、真逆にしてやれと思っていた」。

 現在の番組スタッフについては「悩みがち。相談と言って、こっちに(話を)振っている。ずぶとくなってほしい。視聴者のニーズも変わっているのだから、僕らの(言うことの)裏を張ればいい。杉田さんの裏を張って当てたんだから」と話した。