女優有村架純(23)が、17年度前期NHK連続テレビ小説「ひよっこ」のヒロインに決まり29日、同局が発表した。会見した有村は「朝のヒロインとして、元気な新しい風を吹かせていけたら」と意気込みを語った。朝ドラは、13年度前期「あまちゃん」以来。

 物語は、脚本家は岡田恵和氏のオリジナル。東京五輪が開催された1964年から始まる物語で、集団就職で茨城から上京したヒロインみね子が、自らの殻を破って成長していく姿を描く。制作統括の菓子浩氏は「リオ五輪が終われば次は東京五輪。前回の東京五輪のころはどんな時代だったのか、64年という年は非常に面白い」とし「団塊世代の青春記です」。

 有村は3年前の「あまちゃん」を振り返り「あの時とは180度違う気持ちでここに立っている。あの時はヒロインという立場ではなく、感じるものが違う」と緊張の面持ち。制作統括の菓子浩氏から「NHKの顔になっていただきます」と声を掛けられたとし「その言葉が背中にすごく…」と大笑い。「自分にとっていい意味のプレッシャーと緊張感」と話した。

 ここ数年、朝ドラは高視聴率続き。プレッシャーについて「とってもいいリレーができていて、皆さんきちんとバトンを力強く受け取っている。私が落としちゃったり、握る力が弱くて飛んじゃうことがないように、何とかついていけたら」と笑顔で話した。