高橋みなみ(25)が22日、福島・相馬市内で「RockCorps(ロックコープス)」のボランティア活動を行った。東北の復興支援を中心にボランティア活動を行うプロジェクトで、参加者はライブ(9月3日、福島・あづま総合体育館)を鑑賞できる。高橋は今年からアンバサダー(大使)を務めている。

 額の汗をぬぐいながら、高橋はこの日参加した23人のボランティアと一緒に活動した。「草むしりは小学生以来。意外に得意なんですよ」。鎌を手に雑草を抜くと、今度は仮設住宅の壁に、笑顔の少女と、大きなひまわりを描いた。「ひまわりの花言葉の1つに光輝というのがあるそう。笑顔と花でいっぱいにしましょう」と気持ちをこめた。約4時間の作業も「あっという間でしたが充実していました。同年代の参加者とも会話が出来てうれしかったです」と笑顔を見せた。

 今年4月にAKB48を卒業後、初めて被災地を訪れた。グループでは、東日本大震災発生後の11年5月から「誰かのためにプロジェクト」として月1回のペースで被災地を訪問。高橋も東北を7回訪れていたが、仮設住宅は初めてという。

 訪れた大野台第8応急仮設住宅だけでも、75世帯170人ほどが、今も家族と別々に生活している。「実際に来ると、まだまだ復興まで時間がかかると感じる。それを発信することが大事。ソロになっても、心はブレずに“誰かのために”の精神で活動したいです」と支援継続を誓っていた。【大友陽平】