オバマ米大統領とミシェル夫人の初デートを再現した映画「サウスサイド・ウィズ・ユー」が26日、全米で公開された。当時20代の2人が急速に近づいた1日の出来事が描かれている。

 舞台は1989年のイリノイ州シカゴ。ミシェル夫人は、オバマ氏が実習生として働いた法律事務所の弁護士でオバマ氏を指導する役割だった。職場恋愛に慎重なミシェル夫人を、オバマ氏が誘い出したという。

 映画では、オバマ氏の著作や夫妻のインタビューなどに基づいてデートの再現を試みた。主役を演じる俳優もファースト・カップルのしぐさを巧みに取り入れている。

 地域の会合で、ミシェル夫人が将来の夫の演説の才に感銘を受ける場面や、アイスクリームを食べながら互いの夢や不安を語り合う場面などが織り込まれている。2人は3年後の92年に結婚した。

 ミシェル夫人は過去のインタビューで、オバマ氏について「少し変わっていると思ったけど、デートが終わるころには好きになっていた」と話している。