歌手吉川晃司(51)が28日、東京体育館で全国ツアー最終公演を行った。

 5曲を歌い終えると「皆さんとこうしてまた、笑顔で再会できたことが最高です」とあいさつ。「恋をとめないで」「LA VIE EN ROSE」などの代表曲に加え、5月に発売したアルバム「WILD LIPS」収録曲など約2時間半で22曲を歌った。

 アンコールでは、「歌手生活32年のプライドをかけて作った」というリオ五輪水球男子日本代表公式応援ソング「Over The Rainbow」を披露した。虹色の光に照らされたステージで拳を突き上げ歌い、満員御礼8000人の観客を沸かせた。観客席には、ポセイドンジャパン(水球男子日本代表)のメンバーの姿もあった。リオ五輪では、試合直前にモチベーションを上げるために見るビデオで同曲を毎回流していたという。

 32年ぶり出場となった五輪は1次リーグで敗退したが、吉川は「自分がU20代表で海外に行った時は、全く歯が立たなかった。今回は勝てたんじゃないのかという試合がたくさんあった。4年後が楽しみですね」と2020年東京五輪に期待を込めると、会場からは拍手が送られた。

 ライブを鑑賞したGK棚村克行は「生で聴いたら、よりいっそう心に響きました!」と興奮ぎみに話した。

 12月29、30日に東京・代々木第2体育館でライブを行うことも発表された。