大手芸能プロダクションのホリプロが主催するオーディション「第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン」が19日、都内で決選大会を行い、栃木県出身の12歳、柳田咲良(やなぎた・さくら)さんがグランプリに輝いた。12歳5カ月での受賞は、大会史上最年少。発表の瞬間、両手で顔を覆って涙で喜びを表現した。「いろんな色に染まれて、いろんな役をやって、どんな役も見てくれる人を感動させられる女優になりたいです」と決意を語った。

 自己PRで柳田は「自分が一番じゃないと納得がいかない」と強い気持ちをアピール。ポニーテールを揺らしながら、なめらかなヒップホップダンスを披露した。3人1組で挑戦した演技審査では、バレンタインデー前日に同じ男の子にチョコを渡そうとする3姉妹の末っ子を熱演した。

 オーディションのテーマは「PURE GIRL(ピュアガール)2016」で、96年に深田恭子、02年に石原さとみを輩出した伝説のテーマ。今回も10代で主役を張れる王道女優の発掘を目指して開催された。小菅品世実行委員長は「かわいいことも、かっこいいこともできる、いろんな色に染まる可能性を感じた。『ピュアガール』というテーマにピッタリ」と選考理由を説明した。

 イベントにはサプライズで石原が花束を持って祝福に訪れた。「今まだ漠然としているかもしれないですけど、この瞬間に人生180度変わったと思う」と祝福されると、柳田さんは「テレビで見るよりきれいです」と泣きながら感想を語り、会場を笑いに包んでいた。

 滋賀県出身の中学1年生、三浦理奈さん(12)が審査員特別賞を受賞した。