ロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音(27)が12日、東京・恵比寿のライブハウスで、活動自粛発表後、初めてファンに直接心境を語った。もう1つの所属バンド「indigo la End(インディゴ・ラ・エンド」としてライブを開き、「ゲス-」のメンバーもゲストとして登場した。

 川谷はライブ終盤、神妙な表情で切り出した。

 「僕が発言すると、赤や白でも黒になる。何を言っても真っ黒になっちゃう、今は」

 ベッキー(32)との不倫騒動、9月末には未成年だった交際相手のタレントほのかりん(20)と飲酒していたと報道された。これを受けて12月3日のライブを最後に活動を自粛すると発表した。ファンの前で何を語るか注目されていた。自分に注がれる視線の厳しさを感じながら、休止を決意した理由を説明した。

 「だから音楽を普通に今続けても、いい曲を作っても、伝わらないというか」

 騒動についても反省の言葉を交えて語った。

 「(人気が出て)忙しくなって、すごく周りが見えなくなって、いろいろな人を傷つけたし、いろんな人を裏切った」

 自分を見つめ直し、出した結論も明かした。

 「どうしようもないバカなんですけど、やっぱり僕は音楽を作りたいなと思う。音楽しかない。ファンの皆さんのためにも、メンバーのためにも、自分のためにも、時間をおいて、また音楽をやれたらなと思ってます」

 ファンから拍手と声援が上がった。ライブ終了後、取材陣の前に姿を見せたが、問いかけには応じず、無言で車に乗り込み、会場を後にした。