吉本興業が企画・協力し、今年で3回目となった「京都国際映画祭」は16日に閉幕し「三船敏郎賞」には阿部寛(52)が選ばれた。

 阿部は、京都市内のホテルで開かれたクロージングセレモニーに出席。「三船さんの作品は何本も見て、リメーク作では三船さんの役もさせていただいた。本当にうれしい。でも、去年は仲代達矢さん、一昨年は役所広司さん…今年、僕でいいのか」と、恐縮しながらも感激した。

 阿部は海外映画祭への参加経験も多く「今年も海外の映画祭へ行き、まだまだ外国では日本映画が認められていない」とし「海外でもっと日本映画が認められるよう、どんどん世界へ発信していかないといけないと感じた」と続けた。

 世界で評価された三船敏郎氏の遺志を受け継ぐ覚悟を示した阿部は「僕はよく(ルックスから)外国人の役はやりますが、これからは向こうの映画にも出て(日本映画の価値を高め)頑張っていきたい」と語った。

 阿部は今年、「エヴェレスト 神々の山嶺」「海よりもまだ深く」などの出演作が公開され、今後も「疾風ロンド」など主演作が控えており、日本映画への貢献度が評価された。