俳優上川隆也(51)と女優本仮屋ユイカ(29)が28日、東京・白金の鉄板焼き「甚六」で広島風お好み焼き作りに挑戦した。上川主演の検事・佐方貞人シリーズ第3弾のテレビ朝日系ドラマスペシャル「検事の本懐」(12月3日午後9時)の制作発表で、貞方の故郷・広島の名物を作って取材陣に披露した。

 特訓を積んだ2人だが、手際よく焼き上げる上川に対し、練習で生地を焼くのに何度も失敗した本仮屋は危なっかしい手つき。それでも、2人同時に生地の裏返しに成功、見事においしい広島風お好み焼きを作り上げた。

 27日に放送された同局系「お菓子総選挙2016」でプレゼンターを務めて注目を浴びたばかりの上川は「『お菓子選手権』並みにハラハラしました。初めてのプレゼンターに続いて、初めての広島風お好み焼き作り。この緊張感がいいですね。今日の経験を、何らかの形で役者として生かしていきたい」と笑顔。「自分で作ったとは思えない形。練習では想像も出来なかったものが出来ました」と大喜びの本仮屋に対して「さすが女優は、本番に強い。本仮屋さんは、何でも楽しめる方なんだなと思いました」と賛辞を贈った。

 ドラマは作家柚月祐子氏の累計32万部を超えるシリーズが原作。今作品は13年に第15回大藪春彦賞を受賞している。「犯した罪はまっとうに裁かれるべきだ」という信念を持つ地方検察庁の佐方(上川)が、東京地検特捜部の応援に駆り出され、事務官としてコンビを組む庄司真生(本仮屋)とともに大物政治家が絡むと贈収賄事件に挑む。

 上川は「佐方のようにぶれることのない強いものを持っている人には憧れる。僕はぶれ、ぶれなんで、そうした憧れがエネルギーになる。佐方を常に見上げるような気持ちで演じました」。本仮屋は「検事でも警察でも、真実を知りたいと思う気持ちは同じということを知りました」と話した。

 シリーズ4作目へ向けて、上川は「ぜひ続けたいキャラクター。えたいの知れないキャラクターだった佐方を、視聴者に理解してもらった。まだまだ、つき合いたいですね」。今作品でシリーズ初登場の本仮屋が「前作は、おうちで見てて、すてきな作品だと思いました。第4弾も家で見たいですね」と話すと、上川は「出ないのかよ!?」と、あ然として突っ込んだ。