日本音楽著作権協会(JASRAC)が来年1月からピアノやギターなどの楽器教室から楽曲の演奏に伴う著作権使用料の徴収を始める方針を明らかにしたことを受け、お笑い芸人の加藤浩次(47)が「行き過ぎじゃないか」と困惑を示した。

 JASRACによると、使用料の徴収は、営利で継続的に生徒を募集している教室が対象。支払い方法は、JASRACの管理楽曲を自由に利用できる包括利用許諾契約か、1曲ごとに支払う形態を選択できる。包括利用許諾契約の使用料率は、業者の年間受講料収入の2・5%とする案を検討している。

 加藤はMCを務める3日放送の日本テレビ系「スッキリ!」で、「音楽教室ってね、いろんな曲を聞いて子どもたちが『僕もこれをできるようになりたい』っていうその第一歩ですよ。そこでお金が掛かるから演奏ができない……これ、ちょっと行き過ぎな気がしてしまうんだけど。裾野を広げるために、そこはフリーにしといた方がいいんじゃないの?」と私見を述べた。

 菊地幸夫弁護士も「たしかに演奏権っていうのは著作権法にあります。ただ、いろんな作品っていうのは我々の文化でもあるんですよね。だからコスプレなんかは許されている。隅々までJASRACが著作権料を取ろうとしているのは、それはどうなのかな。ある程度、放任する領域があっていいんじゃないか」と語った。