マージャンに青春をかけた女子高生を描く映画「咲-Saki-」の公開記念舞台あいさつが5日、大阪市のTOHOシネマズ梅田で行われ、清澄高校麻雀部部員を演じた浜辺美波(16)広田あいか(18)古畑星夏(20)山田杏奈(16)が登壇した。

 この日朝に東京から新幹線で大阪に移動した4人。浜辺と山田は「やっぱりたこ焼きが食べたい」と大阪での楽しみを明かしたが、意外な願いを口にしたのが、私立恵比須中学の広田だ。「以前、タモリ倶楽部で“大阪のJR環状線を一周する”という仕事をしたんです」と切り出した。筋金入りの“鉄子”で「あの時は番組内で『313型の内装は…』と話をして」と、その道以外の人間にはまず理解不能なトークを展開。「せっかく大阪に来れたので(313型の)外見だけでも見て帰りたいんです」と、マニアな思いを明かした。

 古畑は高校の卒業旅行で大阪に来たといい「USJにも行って、商店街にも行って。その時、大阪のオバチャンは強烈だと…。アメももらって“やっぱり持ってるんだ”とビックリしました」と話し、場内の笑いを誘った。

 映画の原作は大ヒット漫画だが、4人とも撮影までマージャン経験はゼロ。約1カ月前から特訓し、牌(はい)の扱い方などを覚えたという。部長の竹井久を演じた古畑は「私は説明ぜりふも多くて、頭に入れるのが大変でした」。主人公・宮永咲役の浜辺は「私が1番早く練習を始めたのに、すぐみんなに抜かされて、1番不器用なのがわかりました」。染谷まこ役の山田は「いつもポッケに1個、牌を入れて、触ってました。そのうち楽しくなって、ネットマージャンにも挑戦しました」。タコスをこよなく愛する、最もキャラの強烈な片岡優希を演じた広田は「私は左利きなので、左手を使わないように背中に縛るように回して、右手だけで練習しました」と苦労話を明かした。