新人俳優賞(正賞外)は、杉咲花(19、『湯を沸かすほどの熱い愛』)、高畑充希(25、『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』)、橋本環奈(18、『セーラー服と機関銃-卒業-』)、岩田剛典(27、『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』)、坂口健太郎(25、『64-ロクヨン-前、後編』)、佐久本宝(18、『怒り』)、千葉雄大(27、『殿、利息でござる!』)、真剣佑(20、『ちはやふる-上の句-』『ちはやふる-下の句-』)が受賞した。

 高畑は「初めて主演させていただいた映画。大切な大切な映画で、すてきな賞を受賞できたことをとても幸せに思う」と感激を口にした。そして「母にメールで受賞を伝えたら『有言実行、おめでとう』って返ってきて、有言かな? って思ったら、子どもの時、中継を見て『レッドカーペットを歩く』って言ったらしくて、願いがかなった」と喜んだ。

 高畑以外の受賞者は、次のようにコメントした。

 岩田 名誉ある新人賞をいただけて心から幸せです。自分自身、成長させていただいた。賞に見合う俳優に成長したい。

 杉咲 一生に1度、いただけるか頂けないかの賞を「湯を沸かすほどの熱い愛」で、いただけてうれしい。経験を生かせるよう丁寧に演じたい。

 橋本 名誉ある賞をいただけたのは、作品に関わった全ての人のおかげ。謙虚に、誠実に映画界と演技に人生をささげる覚悟でこれからも参りたい。

 坂口 映画が好きで仕事を始め、この舞台に立てると思っていなかった。

 佐久本 こんなすばらしい賞をいただけてうれしい。「怒り」と出会えたことが自分にとって大きい。自分と向き合いながら一生懸命頑張りたい。

 千葉 僕が出身の宮城県が舞台の映画で、いただけてうれしい。まだまだ至らないところがたくさんありますが、たくさんの現場でお久しぶりです、と言ってもらえるような役者になりたい。

 真剣 僕が日本で初めて出演した映画で、賞をもらえるのが、光栄でしょうがない。芝居を全く知らなかった僕に、1から教えてくださった皆さん、監督に感謝。人の心に響くような演技が出来る役者になれるように精進していきます。

 プレゼンターを務めた嵐の二宮和也(33)は「(自分は)新人賞を取らないまま、新人じゃない人になってしまった。皆さんを尊敬しています」と受賞者をたたえた。【村上幸将】