テレビ朝日系の新番組「マツコ&有吉かりそめ天国」が5日スタートしたが、オープニングからマツコ・デラックス(44)と有吉弘行(42)は前身番組「怒り新党」同様に“怒り”をぶちまけた。

 視聴者からの怒りや愚痴に対し、マツコと有吉が怒ったりなだめたりしてきた「怒り新党」からリニューアル。“怒り”の要素は排除し、スタジオも天国をイメージしたものに一新されたが、初めてスタジオに訪れた2人は怪訝(けげん)そうな表情で「やだねーなんか失敗する予感」と毒づいた。

 席についた後も、2人は「お菓子もなくなっちゃってんじゃん。菓子も出ねーのかよ」「しかも水だよこれ。水道水じゃねーのか、前はお茶だったぞ。冷えてもねーし」と、前身番組から質が落ちたと苦情を入れた。

 また、新たにアシスタントを務める同局の久保田直子アナウンサーが、オープニングトークをそこそこに切り上げて本題に入ろうとするも、2人はまだやる気が起きず。「先週、最終回撮ったばかりなんで、1週くらいはなんか出来ない? 総集編とか」「俺らだって戸惑うよ、すぐヤレって言われても」と不満をもらした。

 そうはいいつつも、久保田アナをいじるなどしてトークを繰り広げた2人。マツコは「続きは来週っていうことでいいんじゃない? もうスゴい尺撮ったよ」とダメ元で提案し、有吉も「これでまた1からやらされて(撮影時間が)押すのが一番嫌だよ」と同調した。

 するとマツコがさらに「オープニング、こうなることはわかってるわけじゃん。1本目だからちょっと私たち頑張るわけじゃん。それでありながらちゃんと(本編を)撮ろうっていう魂胆が嫌い。この状況を見て、1本目(の内容を)ちょっと変えようってこの場で判断ができるディレクターとじゃないと仕事しない。このまま丸々撮るっていい出したらちょっと考えるよね、今後のお付き合い」と不満を訴えた。

 「怒り新党」の最終回では「もう怒れない」と、怒りへのモチベーションが低下してしまったことを告白していた2人だったが、怒るマツコの姿に有吉は笑いながら「めちゃめちゃ怒ってるじゃん。話が違うじゃん」と指摘すると、我に返ったマツコも「わわ、私、怒れる!? やだー。久々にこの体たらくなスタッフたちに怒りっていう心境を取り戻させてもらえたことに感謝する。まだ元気だわ」と“復活”。有吉は「じゃあまたいつか怒り新党に戻るのね。嫌だよぉ」と笑いながら嘆いた。