シンガー・ソングライター半崎美子(36)が14日、メジャーデビューミニアルバム「うた弁」発売記念イベントを都内で行った。

 大学を中退し、05年に北海道から上京。以降、全国のショッピングモールを回るなど、地道に音楽活動を行ってきた。誰かの思いを歌にし、共感を呼ぶ曲を意味する“メンソン(=メンタルソング)”の女王とも言われ、各地で歌唱するたび、観客を泣かせてきた実績を持つ。

 半崎は「以前は自分でイベント前にCDを並べたりしていましたが、今日は何もしなくていいし、手持ちぶさた。体力が有り余っています。荷物は軽いし、これがメジャーデビューなんですね」と感慨深げな表情を見せた。

 目標を聞かれると、「自分の歌が教科書に載るのが夢。私より長生きしてもらい、作品の中で生き続けられたら」。今後については「ショッピングモールなどはこれまでも大切な出会いがありました。これからも、全国の生活に根付いた空間を回りたい気持ちは変わらない。触れ合いが好きなんです」と話した。

 昨年12月に桑田佳祐(61)がラジオ番組で注目作として紹介し、認知度をアップさせた。「インディーズの音源を見いだしてもらったような感覚です。表彰台に上がったと言いますか、メダルをもらった気持ちになりました」と感謝した。