市川海老蔵(40)、長男堀越勸玄君(5)が17日、都内で、「七月大歌舞伎」(7月5~29日、東京・歌舞伎座)の取材会に出席した。歌舞伎座出演3回目となる勸玄君は、初めて昼夜に出演し、2役を務める。

 この日は父の日。勸玄君は「いつもパパお仕事頑張ってくれてありがとうございます」と、海老蔵の似顔絵入りのカードと、粘土で作った小物入れをプレゼント。カードには「いつもカレーを作ってくれてありがとうございます」と書かれていた。

 海老蔵は「うれしいです。父の日はなかば忘れてました」と驚いた。小物入れは、勸玄君によると「何か大事なものを入れる物」。海老蔵が「じゃあ勸玄を入れていい?」と聞くと、勸玄君は「だーめだよ!」と笑っていた。

 「七月大歌舞伎」で、勸玄君は昼の部「三国無双瓢■久(ひさごのめでたや) 出世太閤記」で三法師を、夜の部「源氏物語」で光の君を演じる。稽古は厳しい? と聞かれると「楽しい」と答え、最後も「7月歌舞伎座、頑張るのでよろしくお願いします」としっかりあいさつした。

 海老蔵は勸玄君の稽古について「泣きながらやってます。今日の朝も泣いてました。基本(の稽古)をやってます。息継ぎ、動き…。今日も帰ってからお稽古します」と明かした。4月に成田山で勸玄君は「歌舞伎の道に進みます」と宣言をした。海老蔵は「宣言しましたからね。あとは知ったこっちゃない」と、勸玄君の決意を尊重しているとした。

 囲み取材では、大変な稽古の様子を少しも出さなかった勸玄君。最初こそ海老蔵の言葉をなぞってあいさつし、海老蔵が「船場吉兆みたいな技を使ってみました」と、かつての「ささやきおかみ会見」を引き合いに笑わせた。次の質問から勸玄君は「船場吉兆しないからね!」と答えて報道陣を驚かせた

 今月22日で妻麻央さんが亡くなって1年。海老蔵は「日々まだ戦っています。そう簡単に立ち上がれるものではない」とし、「娘や息子が前向きに学校や幼稚園に通ったり、楽しく過ごしている姿を見ると癒やされるし、考えさせられる。今だから思うことはたくさんある」と語った。

※■は竹カンムリに單