正体不明の路上芸術家バンクシーの作品に似たネズミの絵が東京都港区にある金属製の防潮扉に描かれているのが見つかり、ネットをざわつかせている。

小池百合子東京都知事は17日、ツイッターで「あのバンクシーの作品かもしれないカワイイねずみの絵が都内にありました!」と絵と一緒に写った写真をアップ。「東京への贈り物かも?カバンを持っているようです」とつづった。

小池氏の「東京への贈り物かも?」という推測には賛否が寄せられており、ウーマンラッシュアワーの村本大輔は「本当にバンクシーだとしたら東京への贈り物というより東京への攻撃だと思います」と異論。キングコングの西野亮広は「本物のバンクシーの作品だとしたら、彼のことだから、『ネズミが傘を持っている=汚れたネズミでも避けたくなる雨(放射能雨)』といったところで、世界中が集まる東京五輪に対する皮肉だろうから、東京五輪のユニフォームで作品をお届けしてしまってる小池さん、作品を完成させちゃってんじゃね?」と私見を述べた。

元AKB48の高橋みなみも「あの絵本当にバンクシーなのかなぁ もしバンクシーだとしたら何か意味のある絵なはず 気になる」と反応した。

また、“落書き”を容認するかのような小池氏のツイートに疑問を呈する声も少なくない。タレントのフィフィは「ゲリラアーティストの作品は、どう扱われてもアートはアートと思う。そこまで想定しての作品なのか、あるいは想定してないか、でも許可なく描くわけだから、そこは覚悟と思う。防潮扉に許可なく描かれた絵、日本では罪、消すのが妥当。作品の価値云々以前に、有名無名は関係なく罪だから消すしかない」とツイート。タレントの吉木りさは「違法なことだから適切な処置をしないと… でも価値があるしな… と結果丁寧に作品が扱われてる様もバンクシーは鼻で笑ってるような気がする」とつづった。

バンクシーは神出鬼没のゲリラ芸術家で、世界各地の壁などにメッセージ性の強い作品を描くことで知られる。昨年10月にはロンドンで行われた競売で、高値がついた絵画作品をシュレッダーで裁断し、話題となった。