所属芸人に脅迫状が届いた吉本興業(大阪市、大崎洋社長)は25日、同市内で株主総会を開いた。2009年3月期の連結決算で売上高が04年3月期以来、5年ぶりの減収になっており、株主から厳しい意見や質問が出るとみられ、会社側は釈明に追われそうだ。

 同社所属の漫才師中田カウス(59)は、1月に金属バットを持った男に襲撃され、4月には自宅に「舞台に立てぬ様にしてやる」と手書きされた脅迫状が届いた。

 また同社は、子会社の「吉本音楽出版」(東京)が東京国税局の税務調査を受け、08年3月期までの7年間で約3000万円の所得隠しを指摘される見通しがあると公表している。

 株主の女性(68)は総会前に「報道は知っているが、内容が本当かどうかよく分からない」と困惑気味に話した。

 [2009年6月25日11時8分]ソーシャルブックマーク